シンプルシグナリング
目次
ステータス
イベント
保護されたシステム
ステータス

[システムステータスサマリ]画面は、PowerChute Business Editionのデフォルト画面です。 この画面には、現在のデバイスステータスの概要と連絡先情報が記載されています。

デバイスステータスは現在のUPSの動作状態を表しており、次のいずれかの項目が表示されます:

  • ローバッテリ状態: UPSがバッテリ状態時にバックアップ時間がローバッテリ信号時間として設定した値まで下がりました。ローバッテリシャットダウンがすぐに開始されます。
  • オンライン: UPSは正常に商用電源で動作しています。
  • バッテリ状態: UPSはバッテリで電力を供給しています。

連絡先情報には、連絡先名とシステムの場所が表示されます。 これらの値は、インストール時にユーザが設定します。また、[保護されたシステム]メニューの[システムの設定]から変更することもできます。

  • 連絡先の名前: UPS保守担当の責任者名です。
  • システムの場所: システムが配置されている物理的な場所です。
イベント

PowerChute Business Editionメニューから[イベント]を選択すると、サブメニューに次の項目が表示されます:

ログ
アクション
受信者
ログの設定


ログ
PowerChute Business Editionのメニューから[イベント]を選択すると、デフォルトでは[イベントログ]画面が表示されます。 この画面には最新のUPSイベント、および各イベントの発生した日付と時刻が、時系列の逆順に表示されています。

イベントログの内容を削除するには、画面の下部にある[ログのクリア]をクリックして、次に削除を確認するプロンプトで[はい]を選択して下さい。

アクション
[イベントアクション]画面には、発生しうるイベントが重大、警告、および情報の3種類に分類されて表示されます。 イベントの分類を変更することはできません。 このリストには、各イベントに対し実行されるアクションも表示されます。 

イベント1つを選択すると、イベントの設定内容が表示されます。ここから、そのイベントに関するアクションを設定することができます。 イベント設定画面には、イベントの詳細が表示されています。ここから、次の項目を設定することができます:

  • ログを記録する - 各イベントをイベントログに記録します。
  • ユーザ通知 - イベント発生時に、ユーザや管理者にメッセージを送信します。
  • E-Mail - イベント発生時にユーザや管理者に電子メールメッセージを送信します。
  • コマンドファイル - イベント発生時にユーザが指定したコマンドファイルを実行します。
  • シャットダウン - イベントのシャットダウンシーケンスを開始します。

(これらのパラメータについての詳細は「保護されたシステム」をご参照下さい)

イベントの詳細
それぞれのイベントの詳細を参照するには、[イベントアクション]の各イベントを選択して下さい。

重大イベントが発生した場合、UPSからサポートする機器への電源供給が停止する可能性があります。 これらのイベントはすぐに対処する必要があります。

  • ローバッテリ状態: UPSが、ランタイム残量の下限しきい値を下回りました。
  • バッテリ状態時間しきい値超過: UPSがバッテリ状態になり、ユーザが設定した利用可能なバッテリ時間よりも短い時間しか残っていません。

警告イベントは、監視する必要があるような状況が発生していることを警告しています。

  • バッテリ消耗状態: UPSはオンラインですが、電源障害が発生した際に負荷をサポートするために十分なバッテリ容量がありません。電源障害が発生した際にはPowerChute Business Editionは直ちにシャットダウンを開始します。この状態は、バッテリを極度に消耗させるランタイム較正を行った後や、長時間における電源障害後にUPSがオンライン動作に復帰した際に表示されます。
  • UPSバッテリ状態: 電源障害のためUPSがバッテリ状態に移行しました。 電源品質が悪い場合にもこの状態になることがあります。

情報イベントは、UPSの動作に関するデータをレポートしています。

  • 管理上のシャットダウンキャンセル: シャットダウンキャンセルが選択され、シャットダウンプロセスが中止されました。
  • 管理上のシャットダウン待機中:ユーザ指定の待機時間終了後、シャットダウンが開始します。
  • シャットダウンキャンセル:シャットダウンの原因となるイベントから復帰したため、シャットダウンプロセスが中止しました。
  • 管理上のシャットダウンスケジュール済:ユーザ指定の待機時間終了後、シャットダウンが開始されます。
  • 電源復旧: 電源が復旧したため、UPSはバッテリ状態から復帰しました。
  • シャットダウン開始中:ユーザ指定の待機時間が終了し、シャットダウンが開始しました。
  • バッテリ容量しきい値内:UPSのバッテリ容量が負荷をサポートすることができる値に復帰しました。
  • 監視開始: UPSの監視を開始しました。
  • 監視停止: UPSの監視を停止しました。

受信者
[イベントの受信者]画面には、イベント発生時に通知するように設定されているユーザのアドレスが一覧表示されています。 ユーザにE-Mailまたはブロードキャストメッセージ、またはその両方を通知するように設定することができます。 受信者を追加するには[E-Mail受信者の追加]または[ブロードキャスト通知受信者の追加]をクリックして下さい。 受信者リストからユーザのアドレスを削除するには、[受信者の削除]をクリックして下さい。

  • E-Mail受信者の新規追加: [イベントの受信者]画面から、[E-Mail受信者の追加]をクリックすると、[E-Mail受信者の追加]画面が表示されます。 通知するユーザのE-Mailアドレスを入力して下さい(例: yourname@atyourcompany.com)。次に[適用]をクリックして、変更内容を反映して下さい。
  • ブロードキャスト通知受信者の新規追加: [イベントの受信者]画面から、[ブロードキャスト通知受信者の追加]をクリックすると、[ブロードキャスト通知受信者の追加]画面が表示されます。 通知するユーザのネットワークブロードキャストアドレスを入力して下さい。 Windows 2000/XP/2003の場合は、マシン名を入力します(例: mymachinename)。 UNIXおよびLinuxの場合、ユーザのログイン名を入力します(例:jdoe)。 [適用]をクリックすると、変更内容が反映されます。

ログの設定
[イベントログの設定]画面には、イベントログエントリの有効期限のフィールドがあります。ここからイベントログを保存する期間を選択することができます。有効期限は1日から1年の間、もしくはエントリを削除しないよう設定することが可能です。

保護されたシステム

PowerChute Business Editionメニューから[保護されたシステム]を選択すると、サブメニューに次の項目が表示されます。

シャットダウンの設定
[システムシャットダウンの設定]画面から、システムシャットダウンパラメータを表示、設定することができます。 この画面を表示するにはPowerChute Business Editionメニューの[保護されたシステム]を選択して下さい。

[システムシャットダウンの設定]画面には、次の項目が表示されます。

  • コマンドファイルを実行する: シャットダウンシーケンス時にユーザが設定したコマンドファイルを実行するかどうかを示します。
  • コマンドファイル名: シャットダウンシーケンス時に実行するコマンドファイル名です。
  • コマンドファイル実行時間: コマンドファイルの実行が完了するまでの見積もり時間です。
  • E-Mailを有効にする: シャットダウン時のE-Mail受信を有効にしているかどうかを示します。
  • ユーザ通知を有効にする: シャットダウン時の通知が有効になっているかどうか、また、通知するユーザ、および通知間隔(通知を繰り返す場合)を表しています。
  • ログに記録する: シャットダウンをログに記録するかどうかを示します。

シャットダウンシーケンスの詳細は、画面の下部に表示されています。

シャットダウンパラメータを設定するには、[システムシャットダウンの管理]画面から[設定]を選択して下さい。 この画面から、次の項目を設定することができます。

[E-Mail]より、シャットダウンイベントに対しE-Mail通知を有効にしたり無効にしたりすることが可能です。E-Mail通知を有効にすると、設定されたE-Mail受信者に対してE-Mail通知が送信されます。

ユーザ通知]から、次の項目を設定することができます:

  • 次のいずれかの通知オプションを選択して下さい。
    • 接続しているすべてのユーザに通知: ドメイン(Windows)またはシステム(Linux)に接続しているすべてのユーザに送信します。
    • 設定されている受信者に通知: ユーザマネージャで通知が有効になっているユーザにだけ、通知します。
  • 繰り返し通知する: シャットダウン通知を定期的に送信する場合に選択します。
  • 通知間隔: 通知を繰り返す間隔を指定します。 0〜59分30秒の値を設定することができます。 0分0秒を指定すると、通知を繰り返すことはありません。

コマンドファイルの設定]から、次の項目を設定することができます:

  • コマンドファイルを実行する: OSシャットダウンを行う前にコマンドファイルを実行する場合に選択します。
     
  • コマンドファイル名の選択: 実行するコマンドファイルを選択します。 コマンドファイルをプルダウンメニューに追加するには、該当するファイルを次のディレクトリに保存して下さい。
    -- Windowsの場合: /program files/APC/PowerChuteBusinessEdition/agent/cmdfiles -- LinuxおよびSolarisの場合: \opt\APC\PowerChuteBusinessEdition\Agent\cmdfiles
    コマンドファイルは、インストールされたPowerChute Business Edition製品の/cmdfilesディレクトリを検索する必要があります。 たとえば、Windows 2000のデフォルトでは、コマンドファイルを/program files/APC/PowerChuteBusinessEdition/agent/cmdfilesに保存します。
     
  • コマンドファイル実行所要時間: 上で選択したコマンドファイルの実行に要するおよその時間を指定します。 1〜59分59秒を指定することができます。  

シャットダウンイベントのログへの記録を有効または無効にすることができます。 ログへの記録を有効にした場合、システムシャットダウンはイベントとしてイベントログに記録されます。

変更内容を有効にするには、画面の下部にある[適用]をクリックして下さい。

システムの設定
[システムの設定]画面から、次の項目を設定することができます:

  • デバイスの通信ポート:
    UPS通信ケーブルが接続されているポートを選択して下さい。
  • E-Mailの設定:
    E-Mail通知メッセージを送信するには、次の各項目を設定して下さい。
    • サーバ名: 使用するSMTPメールサーバ名を入力してください(例: mail2.yourdomain.com)。
    • アカウント名: E-Mail送信時にPowerChuteが差出人フィールドに指定するアドレスです(例: emorris@server6.com)。
  • 連絡先情報:
    [連絡先情報]フィールドから、連絡先情報を変更することができます。
    • 連絡先の名前: UPS保守担当の責任者名です。
    • システムの場所: システムが配置されている物理的な場所です。

すぐにサーバをシャットダウン
[すぐにサーバをシャットダウン]画面から、シャットダウンシーケンスを開始するためのパラメータやシステム再起動に関する項目を設定することができます。 

  • シャットダウン開始までの時間: システムシャットダウンを開始するまでに待機する時間を指定します。 0〜59分59秒の値を指定することができます。

バージョン情報
[保護されたシステム]から[バージョン情報]を選択すると、保護対象システムの[OS情報]ページが表示されます。 このページには、監視対象サーバ名またはIPアドレスと、使用OS名が表示されます。